麻に交われば直(なお)くなる
「大麻」という呼び方は「麻(あさ)」に「大いなる」という意味が付いた尊敬語です。
「大麻」は”おおあさ”と言う場合もあります。
それだけ日本においては重要なものが「大麻」だったわけですね。
また神道では、大麻草はとても神聖な植物であり「大幣(おおぬさ)」と呼ばれ、罪や穢れを祓うものとして使われていました。
大麻は以前は日本人の暮らしに欠かせないものでした。
「麻に交われば直(なお)くなる」
という言い伝えがあります。
これは麻は邪悪なものや魔物的なものを祓い、神様の宿る繊維とされてきたからです。
神社を参拝する時に振るわせる鈴紐は麻でしめられています。その意味は、古代から神様と人間を結ぶ力が麻にあると考えられていたからです。
また大麻は直接肌に接すれば神様の力と繋がると考えられ、身に纏う繊維としてとても重宝されました。
大麻と交われば心も素直にしてくれるという意味が「麻に交われば直(なお)くなる」です。